自然由来の成分はブームである
飲む日焼けどめ、という響きはいかにも〝科学的な薬品を服用する〟というイメージがありますが、その成分はほぼ全てが天然成分でできており、製品カテゴリとしては食品、またはサプリメントであることが分かります。このような植物由来の成分(パワーフードなど)に対する関心は年々高まっており、美容サプリメントに限らず、医療の分野でも応用されています。
ポイントは免疫力
飲む紫外線だけに限らず、さまざまな疾患と関係があるのが〝フリーラジカル〟による細胞の酸化です。細胞は酸化することで機能することができなくなるため、発生する部位によって様々な問題を引き起こします。肌細胞に発生すると肌のハリや弾力を担っているコラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質を変形、死滅させるためにたるみやシワの原因になるとされていますが、そのほかの部位、例えば血液に発生すると、血液の流れを阻害して動脈硬化や脳梗塞などの生活習慣病の原因になると考えられています。このフリーラジカルは紫外線だけでなく、喫煙や日頃のストレス、排気ガス、食品添加物などの摂取などによっても発生するとされており、完全に発生を抑えることは不可能と言えるでしょう。しかしもともと人間のからだにはこのフリーラジカルを排除する機能がそなわっており、その機能を高めることで病気の発生を防ぎ、免疫力の強化につながると考えられています。
代謝のある人・ない人の差
夏に日焼けしても冬にはすっかりもとの肌色に戻っている、という人がいます。一方日焼けをするとそのあと色が抜けずさらにはシミになってしまった…という人もいるでしょう。実はこの違いが代謝の差だといえます。代謝とは、〝体にとって不要な物質を排出し、新しいものに作り変えること〟です。日焼けの場合、酸化した細胞や不要なメラニンをいかに早く排出し、新しい細胞に作り変えられるかというところで代謝のよい、悪いが決まるといえます。
抗酸化物質で身体全体をバリア!
同じだけの紫外線を浴びていても、炎症をおこす人と起こさない人がいるのはそれぞれの人がもっている体質がことなるためです。肌が炎症をおこしやすいという人は細胞の酸化に対して対処できる体内の抗酸化物質が不足していると考えられます。抗酸化物質が不足すると体の全ての細胞や血液を酸化させてしまうため、深刻な問題だといえるでしょう。〝飲む日焼け止め〟は肌の抗酸化作用を重視して開発されたサプリメントですが、その成分は血液とともに身体全体に運ばれることから、体全体の酸化を防止する効果も期待できます。酸化しにくい身体をキープすることで細胞を活性化し、免疫力もアップできるのでまさにいいこと尽くしですね。