エラグ酸は主にベリー系の果物(イチゴ、ブルーベリークランベリー)や、ザクロ、ナッツ類に多く含まれるポリフェノールの一種です。

ポリフェノールの特徴

ポリフェノールは果物や野菜にふくまれる成分で、高い抗酸化作用があることが特徴です。果物、野菜は光合成によって成長に必要な栄養素を生成すると同時に、紫外線の照射によって細胞が酸化するのを防いでいます。この働きを担っているのがポリフェノールで、日光を多く浴びる皮の部分に多く含有しています。味として苦みがあるのが特徴で、ワインや柑橘類の果物の皮の苦みなどもポリフェノール独自の苦みによるものです。

化粧品としてのエラグ酸

エラグ酸を含む化粧品エラグ酸は抗酸化物質の1つとして、体内の酸化細胞を酸化する働きが注目され、それによって褐色化したメラニン(酸化したメラニン)を無色化できる効果があるといることから、多くの〝ホワイトニング化粧品〟に応用されているほか、〝飲む日焼け止め〟〝美白サプリメント〟などにも配合されています。

メラニン×美白

美白について考える上で必ず出てくるのがメラニンについての話題です。美白=褐色化したメラニンがない肌 とした場合、有効な方法として↓

  1. メラニンを生成しないようにする
  2. メラニンを褐色化させないようにする
  3. 褐色化したメラニンを無色化する
  4. メラニンをターンオーバーによって排出する

というような方法によって美白効果を出すことができると考えられています。エラグ酸は主に①~③までの効果を有する成分として、様々なサプリメント、化粧品に配合されています。










エラグ酸の効果

エラグ酸の効果として確認されているのは次のようなものです。

美白効果
紫外線が肌を酸化する性質を持つのに対し、エラグ酸は肌を抗酸化する働きを持つ成分です。酸化は簡単にいうと、果物の断面が茶色く変色しているような状態を指します。メラニンも酸化することによって茶色く変化しますが、エラグ酸を摂取することによって褐色化したメラニンを無色化することができます。
糖尿病予防効果
糖尿病はインスリンの分泌機能に問題が生じることで発症する病気ですが、エラグ酸はインスリンの分泌を正常に近づける作用があることが臨床実験によって明らかになっています。
ガン予防効果
癌予防に効果的ガンはフリーラジカル(活性酸素)の発生によって遺伝子に傷がつくことなどによって発症すると考えられていますが、エラグ酸には抗酸化作用があることから、フリーラジカルによる細胞の酸化を防ぐ働きがあり、ガンの予防にも効果があると考えられています。