化粧品

美白の効果は後述のとおり異なる方向性からアプローチすることによって得られることができますが、それらを組み合わせることによって効率的に美白効果を高められるものとして、美白化粧品などには効果のたかい複数の美白成分が配合されています。美白成分には天然由来の成分を使用しており、お互いに干渉せず効果を高められるというメリットがあります。一般的に組み合わされる美白成分として、次のようなものがあります。

ローズマリーエキス
高い抗酸化作用が特徴のハーブです。ヨーロッパに多く自生し、古くから肌の炎症を和らげる効果があるとして抗炎症剤や日焼け止めとして使用されています。紫外線によって酸化細胞を抗酸化することによって、酸化の防御として活性化するチロシナーゼの働きを抑え、メラニンの生成を少なくします。また、すでにシミやくすみなどの色素沈着となっている部分を抗酸化し、無色化します。
シトラスエキス
柑橘系の果物のエキスです。ローズマリーと同様、高い抗酸化作用が特徴です。
ハナマスエキス
ハナマスは日本では主に北海道などに自生するバラ科の低木で、果実はローズヒップと呼ばれます。ローズヒップの実にはレモンの数百倍の抗酸化作用があるとして、多くの美白化粧品に使用されています。
セージエキス
ハーブの一種で抗炎症効果の高い成分です。紫外線B波による炎症反応などを予防する効果があります。
レチノール
ビタミンAの一種でレバーやウナギに多くふくまれ、肌細胞の分化を促進することでターンオーバーを活発にし、古い細胞を作り替える効率をアップさせます。
シダエキス / メロン抽出エキス
主にヨーロッパ / アメリカで普及している天然の美白成分です。これらを原料にした美白化粧品(日焼け止めを含む)は多くあり、その成分のほとんどが商標登録されています。










サプリメントと化粧品の違い

美白効果のあるサプリメントと化粧品の違いは、摂取方法の違いによる成分の違いです。経口摂取されるサプリメントでは、成分として使われるもののほとんどが天然成分であるのに対し、化粧品ではハイドロキノンやルシノールなどのフェノール系の化合物や、多くの添加物も使用されます。天然成分でできたサプリメントは安全性が高いというメリットがありますが、天然成分ゆえの効き目の緩やかさが特徴で、効き目を実感しにくいというディメリットがあります。一方化粧品では効き目の強い美白成分によって美白効果を実感しやすいというメリットがありますが、長期的な摂取による体や肌への害については未だハッキリしていな部分もあるというディメリットがあります。