飲む日焼け止めを摂取する場合

日焼け止めをきちんと塗るメラニンの褐色化は紫外線の照射によって発生しますが、この直接原因となる紫外線A波は一年を通じてほとんど照射量に変化がないため、紫外線による日焼けを予防する場合には継続した摂取が効果的です。紫外線による肌ダメージは夏場に多くなると考えられがちですが、紫外線の種類の中でも最も波長のながいA波(UV-A)は季節や時間帯に関係なく常に一定の量で地表に照射されているという特徴があります。飲む日焼け止めの多くはこのUV-Aによって細胞内で活性酸素(フリーラジカル)が発生するのを防ぐことでメラニンの発生を抑える効果があるものですが、自然由来の成分は副作用がない代わりに効き目がゆるやかであるため、日焼けどめとして摂取する場合には他の日焼け止めクリームなどとの併用が推奨されています。一般的な日焼けどめ剤には2種類の表記があります。

SPF値
Sun Protection Factorの略で紫外線B波に対する効果の強さを示したものです。
PA値(+1~+4)
Protection of UVA の略で紫外線A波に対する効果の強さを示したものです。

年間を通して紫外線ケアを考える場合にはPA値を優先して商品を選ぶのが有効と考えられます。紫外線B波は春先から夏にかけて増えるため、この時期にはSPF値の高いものを使用することでメラニンの生成を防ぐ効果があります。また、メラニンを生成するメラニサイトの性質として、紫外線の照射によって一度メラニンの生成をはじめると、そのあと紫外線を浴びていなくても一定の期間メラニンの生成を続けることから、この場合にはメラニンの褐色化(酸化)を防ぐためにエラグ酸をはじめとした抗酸化物質を継続して摂取するという方法が有効です。







エラグ酸の効果を高める成分

相乗効果を高めるものは?エラグ酸をはじめとしたポリフェノールは、ビタミンCと一緒に摂取することで効果が増加することが明らかになっています。サプリメントによってエラグ酸を摂取する場合にはビタミンCも一緒に配合されているものを選ぶと効果的と言えます。

その他の抗酸化物質

エラグ酸と同様の抗酸化効果を持つ食物としては次のようなものがあります。

βカロテン
緑黄色野菜に多くふくまれるビタミンです
リコピン
トマトに多く含まれる色素成分です
フコイダン
昆布やわかめなどのネバネバ成分です
イソフラボン
大豆製品に多くふくまれます
アントシアニン
エラグ酸と同様、ベリー系の果実に豊富にふくまれています