目的別に見る美白
新たなシミの発生を予防したい・・・この目的での使用に向いているのがアルブチンです。紫外線を浴びる前に塗付しておくことで紫外線によってチロシナーゼが活性化するのを防ぎ、シミのもととなるメラニンの生成を防ぎます。
飲む日焼け止めもアルブチンと同様にチロシナーゼの活性化を防ぐ効果があります。
紫外線を浴びた後のケア
肌細胞は紫外線を一度浴びるとその後も一定期間メラニンの生成を続ける性質がありますが、このプロセスにおいてもメラニン生成の直接原因となるチロシナーゼを不活性化する効果のあるアルブチンが有効です。
メラニン生成を起こさせる紫外線（B波）は夏～秋にかけて多くなるため、この時期に継続してアルブチンを摂取することは美白の効果を持続させるのに有効な方法です。秋には梨の出荷が始まりますが、βアルブチンを豊富に含有する梨は夏に浴びた紫外線のケアにもぴったりのフルーツです。
できてしまったシミを消したい
シミを消すためには物理的に取り除く方法（ターンオーバー / ピーリング）の他に、シミを無色化するという方法が有効ですが、シミを無色化するのに効果を発揮するのが抗酸化物質です。
抗酸化物質はポリフェノールを初めとした多くの野菜や果物に含有される成分ですが、多くの美白効果を謳ったサプリメントにも配合されています。
メラニン抑制は体にいいのか？
メラニンは酸化の害を広げないために生成される色素成分で、細胞にとっては紫外線を吸収してくれる〝日傘〟のような役割をもつ成分です。このメラニンの生成を抑えるということは果たして本当に体にとってよいことなのでしょうか？
日本人が白人と比較して皮膚ガンなどの発症率が低いのは肌細胞のメラニンが白人よりも多いためだと考えられています。この観点から考えると、美白コスメによって意図的にメラニンを減らすことは肌にストレスを増やすことになると考えられます。
いわば炎天下で日傘をささないことを強要している様な状態といえるでしょう。この点から、アルブチンを体に負担なく摂取するためには、肌細胞の酸化を防止する抗酸化物質の摂取と平行することが有効だといえます。
メラニンの生成を抑える効果、紫外線による酸化作用を還元（抗酸化）するサプリメント / 抗酸化作用の高い化粧水etc を合わせることによって美白効果＋肌細胞のストレスを軽減 することができると考えられます。
