白斑ってどんな病気?

白斑
白斑(はくはん)は、皮膚の一部が真っ白になってしまう病気です。「白くなるならいいじゃない!」と思うかもしれませんが、全ての皮膚が真っ白になるのではなく、ヤケドのケロイドのように一部分だけが白くなってしまうので、見た目は非常に汚らしくなってしまいます。
原因は、皮膚のメラノサイトが弱まってしまうためだと考えられています。メラノサイトというのは皮膚の色を出す色素細胞のことです。
メラノサイトが弱まる理由としては、自己免疫の暴走や神経異常、活性酸素、遺伝、ストレスなど、さまざまな要素が考えられていますが、まだはっきりと解明はされていません。

白斑ができる兆候は?

白斑は生まれつきの症状や、加齢による症状でない限り、徐々に範囲を拡大させていきます。最初は最初は1~2cmほどの小さな白斑だったのに、気づいた時には手の甲の半分が白斑になっていた、という人も少なくありません。
また、「非分節型」「分節型」「未分類型」の3種類に分かれており、どの型かによって、白斑の広がり方が異なります。

非分節型は全身の両サイドに複数の白斑が生じます。
分節型は、神経に沿って体の片側だけに白斑が生じます。
未分類型は、体の一部分にだけ白斑が生じます。

皮膚が擦れる場所にあらわれやすい特徴があるので、肌が弱い人は普段から白斑の有無をチェックしておきましょう。




白斑ができてしまった時の対処方法

白斑は薬で治る
白斑ができてしまった場合、放置していると範囲が拡大していく可能性が高いです。自力で治療することは不可能に近いので、一刻も早く、皮膚科を受診してください。

非分節型白斑の場合は、治療可能です。ステロイド剤や免疫抑制剤といった薬を使う治療法や、紫外線を照射してメラノサイトを活性化する治療法が推奨されています。
分節型白斑の場合、残念ながら薬物や紫外線で治療することはできません。白斑の拡大は1年ほどで自然と止まりますが、顔などに生じて目立つ場合は皮膚移植手術を行なうこともあります。

飲む日焼け止めが白斑治療に役立つことも

飲む日焼け止めが持っている免疫力アップの作用は、白斑治療にも効果があると言われています。免疫アップ以外にも、抗酸化作用やDNAの変質を防ぐ効果など、白斑の原因を改善・予防する効果を備えており、実際に白斑治療のために、フェーンブロックが配合された薬を飲んでいる方もいます。
分節型白斑や老人型白斑で悩んでいる人は、皮膚移植の前に、飲む日焼け止めを服用を検討してみてはいかがでしょうか?もしかしたら、有効な治療方法になるかもしれません。