SPFPA

大きな間違い!SPFとPA+++の本当の意味

塗る日焼け止め選びの基準として、度々CMなどに取り上げられているSPFとPA+++。でも、「どんな役割があるの?」と聞かれたら、答えられる人はそう多くありません。
実はSPFとPA+++、紫外線をカットする数値であることは確かなのですが、高ければ高いほど、肌が焼けるのを阻止できる、というわけではないのです。
ここではSPFとPA+++の意味を説明していきます。
今までアヤフヤだったSPFとPA+++の本当の意味を知って、改めて、塗る日焼け止め選びの基準にしてみてください。




SPFは時間の単位

SPFは、日焼けを防げる時間の単位です。
塗る日焼け止めのパッケージによく書いてある「SPF30」という数値を参考に、具体的な数値を出してみましょう。
まず、覚えておかなければいけないのは、日焼けするスピードには個人差があるという点です。
日焼けしやすいAさんと、日焼けしにくいBさんでは、日焼け止めを塗っていない時の日焼けスピードが異なります。
SPFの数値は、日焼け止めを塗っていない状態の肌質から効果時間を算出します。
具体的な計算式としては、以下のとおりです。

10分で日焼けするAさんが、SPF30の日焼け止めを使った場合
「10分×30SPF=300分」
300分間、日焼け止めの効果があらわれるということになります。

20分で日焼けするBさんの場合
「20分×30SPF=600分」
日焼け止めの効果は600分間です。

つまり、SPFというのは、日焼け止めの効力ではなく、効果時間をあらわす数値なのです。

PA+++はUVAカットの効果

強い日差しをカット
PA+++はUVAをカットする数値です。PA+からPA++++までの4段階に分かれているのですが、これも高ければよいというものではありません。
UVAは肌の奥深くに届く紫外線です。日差しが弱い曇りの日にも、安定して降り注いでいます。日差しが強い夏シーズン以外も、注意しておかなければいけないということですね。
ただし、塗る日焼け止めは決して肌に良いとは言えません。PAが高い日焼け止めは肌への負担も大きいので、できる限り、PAが低い日焼け止めを使ったほうが良いでしょう。
飲む日焼け止めには、UVAのダメージを抑える効果がありますから、併用すれば、PAが低い塗る日焼け止めでも、じゅうぶんに日焼け止め効果を得ることが可能です。
肌の負担を軽減したいのであれば、飲む日焼け止めを活用して、PA+++やSPFの数値が低い日焼け止めを使ったほうが、より一層、美肌・美白効果を実感することができます。