エラグ酸はポリフェノールの1種として美白効果の高い成分とされますが、エラグ酸がもっている美白のメカニズムは、他の抗酸化物質を摂取しても得られる効果であることが分かります。
エラグ酸の美白メカニズム
- 抗酸化作用によって肌細胞でのフリーラジカルの発生を防ぐ
- チロシナーゼの活性化を防ぎ、メラニン生成を抑える
- 酸化メラニン(褐色化したメラニン)を還元(抗酸化)することで無色化する
美容の効果が近年になって発見されたことによって知名度が急激に上がるということは多くありますが、エラグ酸も例外ではないでしょう。つまりエラグ酸そのものは特定の果物、野菜に含まれる栄養素ですが、同じ効能をもつ食物は他にも多くあることから、エラグ酸を摂らないことによって体に影響があらわれるということはありません。
栄養バランスとサプリメント
サプリメントの表記として、〝レモン○個分のビタミンC〟というような表現がよく使われますが、これはサプリメントが食べ物よりも優れている、ということを意味しているわけではありません。サプリメントは〝栄養補助食品〟と位置付けられており、普段の食生活で撮れない栄養素を補うというのが本来の目的です。レモンとビタミンCのサプリメントを比較した場合、
レモンの栄養素
- ビタミンC・D・B12
- 炭水化物
- ミネラル(ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・鉄分)
- ポリフェノール
- 水溶性食物繊維 / 不溶性食物繊維
ビタミンCサプリメント
ビタミンC
となり、その数や種類が大きくことなることが分かります。とくにサプリメントの場合にはカサの増える要因となる食物繊維の配合は難しく、食物繊維は果物、野菜から直接摂取する必要があります。食物繊維は腸内で不要な物質を吸着して排出する役割をになっており、それによって有害な物質を体に貯めこむことを防止し、免疫力をあげる効果のある大切な栄養素です。
効率的に美白するために
美白の鍵となるのは、前述のエラグ酸などの抗酸化物質によってメラニンを増やさない対策に加え、からだの代謝や、血行の改善、廃物の排出機能を高めることなどによってさらに美白効果を促進することができます。このように総合的に体の機能を保つ為には、バランスのとれた食生活と規則正しい生活リズムが必≫須であることは言うまでもありません。
添加物に注意
メラニン生成の原因となるフリーラジカルは紫外線以外にも様々な要因で細胞内に発生し、蓄積することでガンなどの重篤な疾患の原因になるとされていますが、その要因のひとつとして明らかになっているのが食品添加物です。作り置きの食品(コンビニのお弁当やおにぎりetc)には多くの添加物が使用されており、日常的に体に取り込むことで細胞にストレスをあたえます。フリーラジカルは体の免疫機能が働くことで取り除かれたり、還元されたりしますが、免疫機能の働きよりもフリーラジカルの発生量が上回ると、さまざまな生活習慣病のもとになるため、食生活においてはなるべく体の細胞にストレスのないものを選ぶことが大切です。