白色人種の人にとっては必須ハーブ

カモミールカモミールは主にヨーロッパで自生する植物の一種で、肌の色素成分であるメラニンが日本人よりも少ないヨーロッパの白色人種の人々にとっては天然の〝日焼け止め〟として古くから薬効ハーブとして扱われてきました。
白色人種の人々にとっては、肌細胞のいわば日傘的な役割を担うメラニンが少ないことは肌ダメージを受けやすい状態であるといえ、それによって皮膚の炎症や皮膚がんなどの皮膚疾患の発生率も高いという事実があります。
そのような意味においてはカモミールは病気の発症を抑える効果のある薬効ハーブであり、日常的な摂取があってこそ重篤な病気を発症を予防する効果が発揮されると言ってよいでしょう。

カモミール(カモミラET)は不足すると影響はある?

黄色人種の日本人の場合には白色人種のヨーロッパ人に比べてメラニン量も多く、紫外線に対する耐性が高いため、紫外線による肌ダメージの深刻さはヨーロッパ人と比較すると低く、カモミールエキスが不足することで将来的に重篤な皮膚疾患を患う可能性が高くなるといったような心配をする必要はないといえます。
日本でカモミールを積極的に摂取する人の多くは、肌の美しさや白さへのこだわりなど、美容に対する意識が高い人が多いのではないでしょうか。







栄養バランス=美白

美白シミやそばかすはメラニンが酸化することによって起こるということは前述の通りですが、このメラニンを無色化する物質はカモミールの他にも多くの植物に含まれています。
緑黄色野菜に含まれるβカロテンやトマトに含まれるリコピンなどの色素成分、赤ワインに含まれるポリフェノールなどもよく知られる抗酸化成分です。最近ではシダ成分(ポリポディウムリュウトコモス)に強力な抗酸化作用があるとして日焼け止めサプリなどに応用され注目を集めています。
つまり、美白(メラニンの抗酸化)のためには必ずしもカモミールから摂取しなければならない必要はなく、一般的な野菜からも同様の効果が得ることができると考えられています。
逆に言うと、それらの抗酸化物質をきちんと摂取していないと、肌細胞の抗酸化が行われず、シミやくすみなどができやすく、消えにくい体質になると言えます。

化粧品・サプリメントの位置づけ

サプリメントと食品を比較した場合、単純に違うのは含有している成分の数だと言えます。サプリメントでは特定の栄養素に特化し、凝縮しているといった特徴があるのに対し、食べ物の場合には炭水化物やタンパク質、ビタミン、酵素などといった栄養素を同時に摂取することができます。
美白を効果的に行うためには肌そのものを強化したり保護する作用の強い食べ物をバランスよく摂取した上でそれらの栄養を補充したり補強したりすることが最も効果的でしょう。