塗る日焼け止めの原理って?
肌に塗るタイプの日焼けどめは、主に二種類の方法によって紫外線の害をブロックします。一つは〝紫外線吸収剤〟によるもの。これは紫外線を熱に変換することで無毒化する成分で、肌の表面で化学反応を起こし、肌深部への紫外線の侵入をふせぐものです。もう一つは〝紫外線散乱剤〟とよばれるもので、これはファンデーションなどに白い色を付ける目的でも使用される成分ですが、金属の細かい粒子によってできており、肌にぬることで鏡のように光を反射することで紫外線から肌をガードします。紫外線散乱剤は白い色をしているため、白っぽい色のある日焼け止めの成分はほとんどが〝紫外線散乱剤〟を含んでいるものだといえます。最近ではこの金属の粒子をナノ加工することによってほとんど透明の〝紫外線散乱剤〟が作られるようになりました。
安全性のちがい
人間の体は〝経皮〟からで〝経口〟からでも様々な物質を吸収する性質があるということを念頭に置いておく必要があります。つまり、人工的な化合物を大量に含んでいる〝塗る日焼け止め〟は決してからだに良くないと言えます。〝紫外線吸収剤〟による肌への害は最近特に注目されるようになり、〝ノンケミカル〟(紫外線吸収剤不使用)の日焼け止めが多くなっているのもそのためです。その点、ニュートロックスサンのような飲む日焼け止めは自然由来の成分によって出来ているシンプルなものなので、体への害がすくなく、安心して摂取することができます。
効き目の持続は?
塗る紫外線には紫外線に対する耐性の強さを示すSPFとPAという数値が記載されています。SPFは紫外線B波(UV-B)に対する耐性の度合いを表しており、一般的に20×SPF値(分)、効果が持続するとされています。(例:SPF30の場合は20×30=600分→10時間程度)PAの数値は紫外線A波に対する耐性の度合いで〝+〟のマークで四段階に分けて表示されます。一方飲む日焼け止めは効き目の持続時間は3~5時間程度、と短いのが特徴です。
どっちがいいの?
結局、飲むタイプ、塗るタイプ、どちらにもメリットとディメリットがあるといえますが、それぞれの性質を把握して使用すれば、体への負担をすくなくし、メリットをうまく生かして日焼けを防止することができます。短時間の外出や、年間をとおしての日焼け対策には自然由来の成分による飲む日焼けどめを。長時間の外出や外でのアクティビティには塗るタイプを併用する、などによって体の中からと外からの両方のアプローチによって肌をしっかりとガードすることができます。