アレルギー症状について

化粧品としてのコウジ酸は低い濃度での肌への塗付の安全性が認められた成分であるため、重篤なアレルギー症状を発症する心配はないとされていますが、その他の美容サプリメントを服用する場合には、原料にアレルギーのもととなる成分が含まれていないかをチェックする必要があります。抗酸化作用の強い野菜や果物の一部(キウイ・アボカドetc)や、美容サプリメントに配合される大豆由来の成分(大豆プロテイン / イソフラボンなど)にはアレルギー反応の原因となる場合があるため、注意が必要です。

パッチテスト

体質的に麹が肌に合わない場合もあります。麹酸入りの化粧品などを使用する際には、皮膚の目立たない部分でパッチテストしてから使用するのがオススメです。

アレルギー反応、アナフィキラシーとは

アナフィキラシーはアレルギー反応の1つで、アレルゲンに対して早く反応が現れるものです。このアレルギー反応で重篤になった状態をアナフィキラシーショックといいます。アナフィキラシー反応には軽度のものから重度のものまでがありますが、体に次のような症状が複数現れた場合は特定の物や食べ物、薬品に対するアナフィキラシーと考えられます。
身体の痒み

  • 皮膚の痒みや発疹
  • 息苦しくなる / 気管が腫れてゼーゼーいう、咳が出る
  • 唇や口の中、目の粘膜が腫れる
  • 吐き気がある / 吐いた
  • 血圧が下がる










アナフィキラシーの原因となる主なもの

アナフィキラシーショックは蜂に刺されて発症するというイメージが強いですが、その他にも次ようなものによって発生します。

ゴム / 一部の果物や野菜 台所用ゴム手袋などに使用される天然ゴム(ラテックス)や、ラテックスフルーツ(バナナ・キウイ・トマト・栗・メロンetc)に触れたり、摂取することで発症するもの。
薬物 抗生物質や解熱剤などの薬を服用した際に発症することがあります。はじめてかかる医療機関で飲んだことのない薬を服用する際には薬物によるアナフィキラシーを起こす可能性があります。薬によって起こるアナフィキラシーの反応は他の要因によって発症する場合よりも重い症状になることが多く、重篤な状態になるまでの時間が最も短い(5分程度)という特徴があります。
アナフィキラシーショックの原因として最もポピュラーな原因で、スズメバチやアシナガバチに刺されることで発症します。

抗酸化物質とアナフィキラシー

バナナとくに注意が必要なのがラテックスフルーツに分類される抗酸化物質を含んだ果物・野菜(参照リンク)です。美容効果を高めるため、積極的にとりいれる人も多いかと思われますが、痒みや発疹などの症状が出た場合にはラテックスによるアナフィキラシーの可能性を考え皮膚科でパッチテストなどをしてもらう必要があるでしょう。