冬でもおこる…光老化って?

紫外線の量は季節、天気によって変わるというイメージが強いですが、実は一年中季節や天気によって変化しない紫外線があります。それがUV-A波と呼ばれる紫外線で、この紫外線は肌の深部まで到達し、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力を保つ働きのあるタンパク質を酸化させるため、これによって肌の老化〝光老化〟が起こります。UV-A波は朝方、夕方、冬期、雨の日などの日差しが弱いと思えるコンディションでもほとんど変化なく照射される紫外線であるため、紫外線対策は時期に関係なく必須であるといえるでしょう。

老化とは・・・酸化である!

老けて見えるのは何故?抗酸化物質を多く含む食品を取るとアンチエイジングに効果がある、という考えはさまざまなサプリメントや健康食品などを通して漠然と浸透している感がありますが、実はきちんとした原理に基づいた効果です。人間の細胞はさらに細かくみていくと原子というものによって出来ていますが、その原子のまわりに複数の分子をもつことで安定し、機能するという構造をもっています。しかし安定をもたらす分子を失ってしまうと、原子の構造が壊されるため、細胞の変形や死滅につながります。その分子を失うという作用が〝酸化〟であり、分子をうばうのが紫外線などによって発生する〝フリーラジカル〟という物質です。





最近注目されているフリーラジカルとは?

フリーラジカルとは〝自由で過激な〟という意味があり、原子の周りにある分子を奪い取るという〝過激な〟性質があることからこのように呼ばれています。フリーラジカルは活性酸素の一種で、様々な要因(紫外線・たばこ・ストレス・環境ホルモン・食品添加物etc…)によって体内で発生するとされている物質です。このフリーラジカルによって分子を奪い取られた原子によって細胞が酸化し、機能が低下することによってさまざまな臓器や血液の機能低下、生活習慣病を引き起こす原因になると考えられています。

フリーラジカル対策は?

看護師からのアドバイスフリーラジカルを抑える手段として最も有効なのが〝抗酸化効果〟によって酸化した細胞を還元(抗酸化)するというもの。抗酸化する効果のある物質とは、分子を失った原子に対して分子を分け与える働きのある物質で、フリーラジカルと真逆の性質を持っているということになります。体の酸化がなくなることは、すなわち体そのものの機能を維持するということにつながるため、抗酸化作用のあるものを摂取することで不調の原因となる酸化を阻止して細胞の機能を正常に保つ働きをすることから、様々な臓器や細胞、体全体の〝免疫力〟をアップできると考えられています。